沖縄の歴史・文化を象徴する首里城
‘‘千年前に海を渡って来た人達が石畳道を歩いて沖縄の心臓、首里城に向かった跡は、燃やしても倒れても消える事のない歴史になりました。
再び燃える事があっても、倒れる事があっても、幾度も再建を繰り返され記憶にのこるでしょう。”
‘‘千年前に海を渡って来た人達が石畳道を歩いて沖縄の心臓、首里城に向かった跡は、燃やしても倒れても消える事のない歴史になりました。
再び燃える事があっても、倒れる事があっても、幾度も再建を繰り返され記憶にのこるでしょう。”
琉球王朝の王城で、沖縄県内最大規模の城であった。戦前は沖縄神社社殿としての正殿などが旧国宝に指定されていたが、1945年(昭和20年)の沖縄戦と戦後の琉球大学建設によりほぼ完全に破壊され、わずかに城壁や建物の基礎などの一部が残っている状態だった。1980年代前半の琉球大学の西原町への移転にともない、本格的な復元は1980年代末から行われ、1992年(平成4年)に、正殿などが旧来の遺構を埋め戻す形で復元された。1993年(平成5年)に放送されたNHK大河ドラマ「琉球の風」の舞台になった。1999年(平成11年)には都市景観100選を受賞。その後2000年(平成12年)12月、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されたが、登録は「首里城跡(しゅりじょうあと)」であり、復元された建物や城壁は世界遺産に含まれていない。2019年10月31日の深夜の火災により、正殿を始めとする多くの復元建築と収蔵・展示されていた工芸品が全焼・焼失または焼損した。
周辺には同じく世界遺産に登録された玉陵(たまうどぅん)、園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)石門のほか、第二尚氏の菩提寺である円覚寺(えんかくじ)跡、国学孔子廟跡、舟遊びの行われた池である龍潭、弁財天堂(べざいてんどう、天女橋)などの文化財がある。
首里城は沖縄の歴史・文化を象徴する城であり、首里城の歴史は琉球王国の歴史そのものである。
首里城は小高い丘の上に立地し、曲線を描く城壁で取り囲まれ、その中に多くの施設が建てられている。いくつもの広場を持ち、また信仰上の聖地も存在する。これらの特徴は、首里城に限られたものではなく、グスクと呼ばれる沖縄の城に共通する特徴であった。他のグスクは首里城との競争に敗れ滅んでしまったが、首里城はグスクの特徴を保持しながら新たな発展を遂げたのである。
首里城は内郭(内側城郭)と外郭(外側城郭)に大きく分けられ、内郭は15世紀初期に、外郭は16世紀中期に完成している。正殿をはじめとする城内の各施設は東西の軸線に沿って配置されており、西を正面としている。西を正面とする点は首里城の持つ特徴の一つである。中国や日本との長い交流の歴史があったため、首里城は随所に中国や日本の建築文化の影響を受けている。正殿や南殿、北殿はその代表的な例である。
首里城は国王とその家族が居住する「王宮」であると同時に、王国統治の行政機関「首里王府」の本部でもあった。また、各地に配置された神女(しんじょ)たちを通じて、王国祭祀(さいし)を運営する宗教上のネットワークの拠点でもあった。さらに、首里城とその周辺では芸能・音楽が盛んに演じられ、美術・工芸の専門家が数多く活躍していた。首里城は文化芸術の中心でもあったのである。
1879年(明治12)春、首里城から国王が追放され「沖縄県」となった後、首里城は日本軍の駐屯地、各種の学校等に使われた。1930年代には大規模な修理が行われたが、1945年にアメリカ軍の攻撃により全焼した。戦後、跡地は琉球大学のキャンパスとなったが、大学移転後に復元事業が推進され現在に及んでいる。復元された首里城は、18世紀以降をモデルとしている。2000年12月には、首里城跡が世界遺産に登録された。
営業時間 : 無料区域 (8:30~18:00) 有料区域(9:00~17:30 入場券販売締切17:00 )
※首里城公園施設の一部休場日: 7月の第1水曜日とその翌日
料金 :
大人 | 中人 (高校生) | 小人 (小・中学生) | 6歳未満 | |
---|---|---|---|---|
一般(20名未満) | 400円 | 300円 | 160円 | 無料 |
団体(20名以上) | 320円 | 240円 | 120円 | |
年間パスポート | 800円 | 600円 | 320円 |
※沖縄県民限定で、70歳以上のお客様へ入場無料
※モノレール(愛称:ゆいレール)のフリー乗車券(一日券・二日券)をご利用中のお客様は、券売所窓口にて乗車券の提示により、団体料金の適用となります。
※フリー乗車券の有効期限内で、お一人様1回(入場券1枚)限りの適用となります
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けている方は、券売所窓口にて手帳を提示していただくと無料となります。また上記の手帳をお持ちの方1名につき、介護者1名まで無料で入場できます。
障害者手帳アプリ「ミライロID」もご利用いただけます。
※20名以上の団体については、まとめて券売所窓口にてお買い求めください。
※券売所にて入場券をご購入の際、身分証(免許証・学生証等)のご提示をお願いする場合がございます
見学所要時間 : 約2時間
アクセス(車)
(ゆいレール)
住所 : 沖縄県那覇市首里金城町1-2
Tel : 098-886-2020
MAPCODE : 33 161 495*42
駐車場 : あり(有料)